中国メディア「逗笑開心果」から「54歳の大山は、重慶美女と結婚し、相変わらずラブラブ」を紹介します。
カナダのオタワ出身の大山(本名:マーク・ヘンリー・ロスウェル)は、大学時代に中国語を学び始め、中国の様々な事に興味を持ち、23歳の時に北京大学に留学して中国語と中国文学を専攻、伝統的な言語と文化に強い関心を持つようになった。「相声(中国の古典漫才)」には伝統的な言語と文化のエッセンスが凝縮されているので、「相声」を理解して文化を学ぶという考えを持つようになった。
大山は、30年前に姜昆に師事し、中国初の外国人「相声」漫才師となった。彼の名前の由来は、彼の漫才の中で「許大山」という青年を演じたことから来ている。長い年月を経て、今、大山は54歳になった。

大山によると、妻との出会いはあるイベントで、妻の甘霖(ガンリン)は外国人バンドグループの受付を担当していて、英語が上手だったという。重慶の美女と言われるのは本当で、大山はガンリンの美しさにびっくりし、一目惚れした。
しかし、ライブ中に歌手とギタリストが喧嘩をおっぱじめ、ガンリンは言葉を失ってしまったが、大山が彼女を助けてくれた。大山が有名になってからは、無用なトラブルを避けるため、2人で出かけたり、人に囲まれないように2メートル離れてショッピングする方法を考案したりした。
大山は、外ではいつも「お得意様」の笑顔を振りまいているが、家では口数が少なく、まったく話そうとしない。一方妻は、外では物静かだが、家ではよくしゃべる。大山は公の場で妻のことに触れることはない。

2人はもう26年も付き合っているが、相変わらず仲が良い。現在、大山は幸せな家庭を築いており、長女の睿睿(ルイルイ)は23歳、次女の小懿(シャオイー)は20歳と子宝にも恵まれている。現在、大山は54歳で、ヒゲを生やしており、以前のイメージから大きく変わった。あの頃の青年も、時の流れとともに、今では年配の男性になってしまった。
現在、ガンリンはカナダで生活しているが、大山は中国とカナダの両方で会社経営をしており、少し大変だが充実した生活を送っている。
おわり

2003年冬、まだ中国語がまったく話せなかった私は、毎日、中央電視台(CCTV9)ばかり見ていた。いわゆる英語チャンネルで、基本的には英語がメインで使われる番組だけが流れていた。
何かの番組の中で、大学生らしき若い中国人が
Tomorrow will be better(明天更好)
Bright future is waiting for you(未来更好)
などとスピーチしており、日本のNHKでは絶対に聞けないセリフだな、と思いながら見ていた。
そんな流暢な英語を話す中国人たちに混じって、オタクっぽい顔をした白人がいた。名前が「大山」だったため、その後忘れることはなかった。彼は番組内で、半分英語、半分中国語を使って話をしていたが、彼の中国語が上手いのか、大したことないのか私はあまりわかっていなかった。ただ、流暢なことだけは理解できた。
今でこそ外国人が流暢な中国語を話していても、なんら驚かないが、20年近く前はかなり稀有な存在だったはずだ。
「大山」を知らない方にとっては、なんのことだか、な記事かもしれないが、懐かしいと思った方もいるのではないだろうか。