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リーズーチーの動画更新が止まって2ヶ月、背後で資本による争いか

リーズーチー

中国メディア「北京商報」から「リーズーチー、資本争いか」を紹介します。


かつてであればリーズーチーは、中秋節(中秋の名月)には自給自足の農村生活の雰囲気の中で、月餅(げっぺい)を手作りする動画を撮影していたことだろう。

しかし今年の中秋節は完全に仕事をすっぽかしたようだ。9月21日の時点でリーズーチーのアカウントは69日間更新されていない。

この2ヶ月間「リーズーチーはどこに行ってしまったのか」という議論や憶測がネット上で飛び交っているが、わずか数秒で削除された「資本は都合がいいわね」という彼女のSNS上のメッセージが現在の「更新が止まってしまった」手がかりなのは間違いない。もしかしたら、リーズーチーは彼女の背後にある資本と利害の衝突があったのではないだろうか。

商業的価値が高まるにつれ、大網紅(トップインフルエンサー)とMCNエージェントが、お互いに愛し合うことから殺し合うことになったのは当然のことかもしれない。

「リーズーチーの背後に誰がいるか」について語るには、おそらく彼女よりも「リーズーチーチーム」の方がより参考になるだろう。なぜなら彼女の成功はチームあってのものであると多くの人が考えているからだ。事実、チームは中国カルチャーの輸出を見事に成し遂げ、そしてリーズーチーは物語の中の一人物に過ぎない。

稚拙な成長から始まり、産業チェーンの形成まで、インフルエンサー経済がここまで発展した今日において、役者リーズーチーを生み出したことは正解であったが、しかしそれは、一人で大きな影響力を持つインフルエンサーになる時代が過去のものになったことを意味する。

資本がもたらすリソース、マーケティング、プロモーションなどは、コンテンツに特化したインフルエンサーにとっては両立が難しいもので、だからこそ、最適な解を求めるためにリソースとの相互補完が必要なのだ。

https://liziqishop.com/ 彼女のショップもある

リーズーチーは、リーズーチーでなくなって久しい。この1年間で16億元(250億円)分を販売したという実績は「リーズーチーブランド」の商業的価値を証明するものとして十分だろう。タニシのビーフン麺(螺蛳粉)、チリソース(辣酱)、红油面皮、红糖、藕粉など、リーズーチーブランドは急成長した。

製品はひっくり返され、過剰に包装され、そしてゆっくりと消費されていく。黑猫投訴(新浪微博傘下の消費者サービス・プラットフォーム)ではリーズーチーブランド製品の食の安全性に関する苦情が数多く見られる。リーズーチーというブランドが過剰に利用され、利益分配の衝突と相まって今では「夏草や兵どもが夢の跡」状態なのではないだろうか。

「リーズーチーが所属するエージェント杭州微念には3つのオフィスビルがあり、そのうちの1つにリーズーチーの全部門が入っています。」杭州微念に所属するインフルエンサーはリーズーチーだけではないが、杭州微念が完全に独占できるIPはリーズーチーだけだ。そしてリーズーチーを抱える杭州微念は、投資家やプラットフォーマーたちの格好の餌食となっている。

実のところ、誰が誰に失望したのか。ただ一つ言えることは、事業が「うまくいきすぎていた」ということだ。リーズーチーは多くの関係者の間でWin-Winの協力関係を築いてきた戦利品だが、一度紛争が勃発すると、リーズーチーはすべての関係者のゲームの犠牲になる可能性が非常に高い。

「杭州微念」とリーズーチー、「交个朋友」と羅永浩、「网红电商第一股、如涵控股」と张大奕など、MCNエージェントが所属トップインフルエンサーに大きく依存していればしているほど、矛盾や紛争が発生しやすいと解釈することができる。

トップインフルエンサーと背後で動く者、利害や名声は常にダイナミックに変化し、IPの支配と分配のバランスの問題は常に存在する。リーズーチーとMCNの間の好ましい協力関係のサイクルをどのように維持するかは、インフルエンサー経済の最大の問題であると思われる。

おわり


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