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プラダとローカル生鮮市場の異色コラボ

プラダ

今年の春は時間があったこともあり頻繁にジョギングをしていたが、よく通る「武康路」で、おしゃれなカフェが期間限定の「プラダ」カフェになっていたのを見かけた。

例えば「Louis Vuitton × Nike」のような業界の枠を超えた有名ブランド同士のコラボが流行っているのは知っていたが、このような「ローカルショップ」と「世界的ブランド」のコラボという形もあるんだなとその時に初めて知った。

そんな攻めている「プラダ」が今度は、上海の「乌鲁木齐路」にあるローカル生鮮市場とコラボしているそうだ。

ローカル生鮮市場の一階と二階がプラダに大変身

このコラボの期間は、9月27日〜10月10日の2週間。中も見てみよう。

「PRADA」のロゴとプラダカラーが織りなす高級感とローカル生鮮市場という庶民感が入り混じった不思議な空間となっている。売られている野菜や価格は通常通りだが、唯一異なる点は、野菜を買うと店主によって「FEELS LIKE PRADA」というキャッチコピーが印刷されたオシャレな包装紙で包まれて渡されることだ。

「FEELS LIKE PRADA」を直訳すると「プラダのような感じ」だが、裏を返せば「プラダのようだけど、プラダじゃないよ」ということかもしれない。

この異色コラボのプロモーションにどれほどのコストがかかっているか知る由もないが、明日から始まる国慶節では、海外旅行に行けない中国人観光客が全土から大挙して上海にやってくることを考えると、その宣伝効果はかなりのものとなりそうだ。

世界レベルで「映える」野菜をパシャリ

中国市場向けプロモーションは一筋縄ではいかない

ここ数年の中国の凄まじい台頭により生じている欧米諸国と中国との様々な軋轢は、世界的なブランドのプロモーションを手がける広告代理店たちを大いに悩ませている。これまでは日本を含むアジア市場に対して「欲しいの?売ってやるよ」というスタンスだった欧州の高級ブランドが、中国が世界一の市場になってからは、「お願いだから売らせてください」になったからだ。しかし、そんな状況に自尊心が許さないブランドも一部ある。例えば「ドルチェ&ガッバーナ」もそんなブランドの一つであった。

2019年、上海で開催されるファッションショーのために「ドルチェ&ガッバーナ」が制作した動画広告が中国の文化や女性を侮辱した内容であったため、大炎上し、二人のデザイナーはなんとも情けない謝罪動画を後日公開したにも関わらず、結局、中国からの事業撤退を余儀なくされた。

ならば中国人タレントを使ったプロモーションであれば安心か、というとまったくそうでもない。特に今年は芸能人による「不祥事」や「炎上」が非常に多かった中国だが、その原因は多種多様で、もはや起用した芸能人が無事に契約満期にできるかどうかは、神のみぞ知るところだからだ。

記憶に新しいところでは、呉亦凡(クリス・ウー)の強姦容疑、張哲瀚(チャン・ジャーハン)の靖国参拝容疑、趙薇(ヴィッキー・チャオ)の脱税や不正経理容疑などがある。

完全に姿を消したヴィッキー・チャオ

また先月からは、男の娘(おとこのこ)やBL(ボーイズラブ)系のいわゆるオカマ・タレントもメディア露出規制になっている今、もはや人間を起用することはブランドにとって危険すぎるという状態がある。

死人に口なしではないが、少なくとも新鮮な野菜は、不要な事を口に出さない上、健康的で、環境保護的(グリーン)で、活力の源的(エネルギー)で、とても今風な素晴らしいイメージの持ち主ではないか。そんな野菜たちに「PRADA」の包装紙を巻いてあげれば、中国全土から観光客&インフルエンサーたちがやってきて「映える」フォトをSNSで公開してくれる、とっても安全でコストパフォーマンスに優れたプロモーションツールになりうるというわけだ。

プラダとローカル市場のコラボ、国慶節中に一度見に行ってみようと思う。

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