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ガチ中華をメニューに加える中国ケンタッキーの商売事情

ケンタッキー

在日中国人が本格中華料理を楽しめるフードコート「友誼食府」が池袋にオープンしたあたりから「ガチ中華」というキーワードがネットニュースやSNSでバズっています。

上海で生きている私にとっては「ガチ中華」が基本ですが、日本人の口に合うように現地化された「餃子の王将」の方が美味しいです。ただ中華料理は奥が深く多様性もあるため、池袋のフードコートに普段とは一味違った中華を体験しに行くのは面白いでしょうね。

今回は中国メディア「AI財経社」から「ジャージャー麺フーラータン、ケンタッキーがドローカル中華ファストフード化してきた」を紹介します。


海外ファストフードチェーンの中でケンタッキーほど現地化されているブランドを探すのは難しいかもしれない。

少し前に、ケンタッキーは新商品「ジャージャー麺」をメニューに加え、10月11日から北京で期間限定販売をしている。麺も野菜も五花肉(豚バラ肉)の肉炒めソースもすべて本格的なものだ。これでひとまず麺ものはすべて出尽くした。

武漢の熱乾麺から、杭州、温州、紹興の「知味小龍」、石家荘、唐山、秦皇島の「三鮮包」、河南の「フーラータン」、北京の「ジャージャー麺」まで、ケンタッキーの現地化はますます大胆になり、フライドチキンからかけ離れたものになっている。

武漢熱乾麺

そのためケンタッキーの新商品に対する消費者の態度は「理解不能」から「烤冷麺(黒竜江省料理)や冒菜(四川料理)はいつリリースされますか?」へと進化している。

国際的フードチェーンブランドであるケンタッキーの中国第1号店は、1987年11月12日にオープンした。北京の前門西街にある正陽市場1号に構え、3階建てで1460平方メートルの広さがあった。

開店日には、在中国アメリカ大使館と北京市政府がテープカットに参加し、新聞でも大々的に報道がされるなど、世間の注目を集めた。

当時は、今の網紅店(ネットで話題のお店)のように、客の列が長すぎて、入店の整理が必要だったようだ。最初の3ヶ月間、前門西街店の1日の平均売上は4万元(65万円)以上に達し、フライドチキンだけでも毎日約1,300個が売れた。

当時上海中心部の歴史あるマンションのワンルームの値段が10〜20万元ほどであったことを考えると、4万元はおそらく今日の100万元以上、ひょっとしたら500万元にも匹敵するほどの金額です。

改革開放初期、フライドチキン、ハンバーガー、フライドポテト、ソフトドリンクなど高カロリーのファストフードを中心に販売していたこのフードチェーンは、当時の中国人にとってあまりにも新鮮だった。また、ブランド自体も、ケンタッキー・ファストフードの国際基準を厳格に守り、一貫した製品とサービスの品質を確保していた。

わずか数年で中国国内のケンタッキーチェーンの店舗数は飛躍的に増え、次第に全国区規模のファストフードチェーンへと成長していった。

しかし、食品・飲料市場は常に文化的基盤とは切り離せないものであり、中国は長い食文化の歴史があり、また地域による違いが大きく、これらは食の多様性や食へのこだわりに現れているが、一方で高カロリーのファストフードは一時的な満足感をもたらすものの、体への負担が大きいものが多い。

賢いケンタッキーは、フライドチキンやハンバーガーの味付けを中国人の口に合うように現地化するだけでなく、豆乳や油条、ピータン粥なども積極的にメニューに加えて提供している。さらに期間限定商品では月餅や麻辣串焼きなどもある。ブランドの現地化が加速していることは明らかだ。

アナリストは、これは欧米フードチェーンの現地適応などではなく、内巻(過当競争)だと指摘する。確かにピザハットはザリガニ麺を発売しているし、バーガーキングも麻辣チキンウイングを発売した。その他の有名無名のピザチェーンは北京ダックやザリガニのトッピングを提供している。

中国の食品業界のアナリストである朱丹蓬氏の意見では、中国と西洋の融合は飲食業界のとても重要な発展プロセスであるという。

ケンタッキーの入郷隨俗(郷に入っては郷に従え)は、多くの消費者の注目を集めたが、同時に苦情も多かった。「武漢には安くて美味しい熱乾麺屋がたくさんあるが、これは7元もするのか?」「北京の人は外でジャージャー麺を食べることはあまりないし、値段も安くないな。」などだ。

ケンタッキーの親会社である百勝中国(ヤムチャイナ)の2021年度中間報告書のデータによると、今年上半期時点でのケンタッキーブランドの総売上高は35億6600万ドルで、同社の総売上高の71.2%を占め、前年同期比38.4%増、営業利益は5億6700万ドルで、前年同期比81.7%増、店舗数は7609店となっている。

ただし、ヤムチャイナの財務諸表によると、2018年から2020年にかけて、ケンタッキーブランドの総売上高はそれぞれ56億8800万ドル、60億4000万ドル、58億2100万ドルで、店舗数はそれぞれ5910店、6534店、7166店となっていることに注目すべきである。

これは、ケンタッキーの店舗数の伸び率が売上高の伸び率を常に上回っており、1店舗あたりの売上高が年々減少していることを意味する。

食品業界アナリストの朱丹蓬氏は、AI財経に対し、ケンタッキーは主に新規出店数とリピーターによる来店回数の増加に依存していると述べた。

外資系ファストフードが国内市場に進出して久しいが、1、2級都市を中心にしており、店舗数がすでに飽和状態になっているため、次は3、4級都市の市場に攻め入るしかない。

2020年8月、ケンタッキーは河南省新郷市封丘県に初の「カントリー型店舗」をオープンし、今後3年間で新たに1000軒のカントリー型店舗をオープンするとしている。また、マクドナルド中国のCEOである張家茵氏は、2020年末に「3、4級都市にもさらに進出したい」と公言しており、今後新たに出店する店舗の50%以上が3級以下の都市になると予想している。しかし地方の街の市場でどれだけ活躍できるかはわからない。

また、国内の食品・飲料市場の競争環境はますます複雑化しており、特に中国のファストフードやデリバリーの台頭は、海外のファストフード市場にも大きな影響をもたらしている。外資ファストフードチェーンがどのようにしてその地位を維持していくべきか、考える時期が来ているようだ。

おわり


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