中国メディア「鉄血視世界」から「外資企業がどれだけ深く国内市場に根ざしているのか。食品から日用品まで、てっきり国産ブランドだと思っていた」を紹介します。
今日の世界情勢において、国の長期的な発展を願うのであれば、融通をうまく効かす必要がある。誤解を恐れずに言えば、それは国にとっては外国からの投資を呼び込むことであり、国の発展段階において、それは絶え間なく新鮮な血液をもたらしてくれることは間違いない。しかし、その国が強くなると、市場は次第に正常な秩序に戻り、多くの外資企業は敗北して去ることになる。少し前に様々な憶測を呼んだ「大連東芝」のように、最終的には故郷に帰ることになるのだ。
ダイバーシティ時代の今日において、市場に溢れるブランドのあまりの多さに目が眩み、ブランドの 「原点」を探ることを忘れてしまった人も少なくない。今回紹介する企業は、多くの人が国有企業と考えているだろうが、実は清朝末期から140年にわたって中国に根付いている英国企業だ。その会社は太古集団(スワイヤーグループ)で、名前だけ見ると英国企業だと信じる人はあまりいないだろう。
清朝時代、スワイヤーグループは繊維産業に従事した後、初めて中国市場に進出した。当時の中国では繊維産業が合言葉であった。しかし、中国市場が徐々に多様化していく中で、スワイヤーグループも、飲料製造、貿易、航空、不動産、製造など様々な分野に手を出し始め、年間売上高は2,000億元を超えている。北京の「太古里」や「太古匯」を知っている方は多いだろうが、これらがスワイヤーグループの所有する物件であることを知っている方はどれくらいいるだろうか。実はあのキャセイパシフィック航空もスワイヤーグループが過半数の株式を保有し、筆頭株主となっているし、HSBCの個人筆頭株主でもある。
多くの方はもう気づいたと思うが、この英国企業は非常に頭が良く、どの分野に関わっても名前が中国っぽいため、他の外資企業よりも親和性が高く、極端に言えばスタートラインから有利な位置に立っている。これはほんの一例だが、実は私たちの日々の生活の中で使用する日用品にも、たくさんの外資の製品がある。例えば、Pantene(潘婷)、Crest(佳洁士)、Tide(汰渍)はすべてアメリカのP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)の製品だ。私たちが愛用している食用油「金龍魚」も実はシンガポールの「豊益国際」の製品である。
いかがだっただろうか。もちろん、一般消費者にとっては、コスパが高ければ、どんな製品を使っても構わないと思っている人も多いだろう。近年、中国の発展に伴い、多くの国産ブランドが海外に進出している。ファーウェイのを例に取っても、世界100カ国以上の国々に5Gの基地局が建設されている。将来、中国はその長い歴史で有名になるだけでなく、優れた現代的なブランドで世界に傑出した存在になるでしょう。
おわり