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長安汽車から市販型の水素燃料自動車(FCV)が登場!スペックを見てみよう

中国といえば、猫も杓子も電気自動車(EV)のように見えますが、どうやら次世代技術の大本命である水素燃料自動車の研究開発にも余念がないようです。

先日、長安汽車はNEVブランド「深藍」の発表を行い、同時に深藍ブランドの水素燃料車「C385」を一般公開。C385には純電気(BEV)、レンジエクステンダー(EREV)、水素燃料電池(FCV)の3つのモデルが用意されることを明らかにしました。

ではスペックを詳しく見てみよう。

純電気モデルは、シングルバッテリーでリア駆動、ピークパワーは190kW、0-100km/h加速はわずか5.9秒で航続距離は700km。レンジエクステンダーモデルは航続距離が1,200km、純電気のみの航続距離は200km、そして水素燃料電池モデルは航続距離が700kmとなっています。

トヨタ「MIRAI」の航続距離が同じく700kmほどであることを考えると、「深藍C385水素電池モデル」は謙遜ないスペックとなっているのではないでしょうか。

2014年に販売された初代トヨタMIRAI

長安新能源有限公司のCEOである鄧承浩氏は、「中国初の量産型セダンタイプの水素燃料電池システムとして、C385は高い発電効率と長いバッテリー持続時間を実現している」と述べています。

公開された情報によると、C385水素電池モデルは、小型で強力なFCスタック設計、発電状況を感知制御するインテリジェントアルゴリズム、新世代の高活性プラチナ合金触媒勾配コーティングなどの採用により、1kgの水素で20.5kWhを生み出す優れた発電効率と電池持続時間を実現。3分で完了する超高速充填もセールスポイントとなっているようです。

お値段は23万9800元(約400万円)と水素燃料電池車としては低価格であるため、今後のインフラの発展次第では結構売れそうな予感がします。

航続距離が長く、補填時間が短く、しかもゼロエミッションという特徴を持つ水素燃料電池自動車は、今後大きなトレンドになることは間違いありません。とはいえ、それはまだ少し先の話で、今後5年間は、やはり今一番元気がある電気自動車が主流を占めるのでしょうね。

中国の「水素エネルギー産業発展中長期計画(2021-2035)」によると、2025年に燃料電池自動車5万台という目標が計画されているようです。

2021年末までに中国で販売された燃料電池車は約1,500台ほどで、水素燃料電池車の技術や材料の完全な現地化はまだ2年程度先だそうで、市場全体としてはまだ初期段階でしょう。

中国は国にとって大きなメリットがあると判断した場合、政府が市場活性化を強力に支援するため、技術革新はもちろん、水素燃料充填ステーションのインフラ面の発展も一旦その動きが始まったら一気に加速しそうですね。

おわり


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