中国メディア「環球参考」から「速報!人民元が爆上げ!」を紹介します。
今世界で2つの大きな出来事が起きている。
まずひとつが、米国の6月のインフレ率が発表され、過去最高を更新!
米国労働省は昨日、6月の最新の米国インフレ指数を正式に公開した。このデータによると、6月の米国CPI(消費者物価指数)インフレ率は、前年同月比9.1%増となり、最高記録を更新した。
もともと、今年3月に米国が利上げを行い、米国はもちろん、世界の投資家も米国のインフレは抑えられると考えていた。しかし5月にインフレ率が過去最高となり、6月に再び新記録を更新した。
CPIは前年同月比で9.1%上昇した。つまり米国民は6月の1ヶ月間、食料、消費財、ガソリン、さらに衣食住から交通のあらゆる料金で、通常より9.1%多く支払わなければならなかったということだ。
商品価格はすべて狂ったように高騰している。

バイデン大統領でさえ、これほどの巨大なインフレを前にして「到底受け入れられるものではない」と言い出している。
事実、このようなインフレは市民にとって耐え難いものだろう。
今世界は、新型コロナの長期的な流行で一般人の手元にあるお金は十分とはいえず、また以前ほど稼げなくなっているのが現状だ。
あらゆる商品の価格が狂ったように値上がりする一方で、収入は減るばかり、そして以前より多くの出費が必要とされている。
このままでは、世界経済の覇権国家である米国でさえ、長くはもたないだろう。
実際、バイデン大統領はかなり婉曲的に表現している。世界中のアナリストが何を言っているかご存知だろうか?
米国で爆発的に上昇した最新のインフレ指数を見て、米国は1%の利上げを開始しなければならないかもしれないと、多数のアナリストが発言している。
つまり7月の利上げ会議で米国は、1%の利上げを発表するかもしれないということだ。
もしそうなれば、世界中の無数の人々、特に米ドルに依存している世界の小国にとって大惨事になることは間違いない。
今年3月16日、米連邦準備制度理事会が初めて金利を引き上げたとき、それは0.25%の引き上げだった。
その後、5月4日に2回目の利上げ0.5%を行った。
6月は前回に続き0.75%の引き上げを行った。
そして7月にもし1%の引き上げがあった場合、それはつまり2.5%の金利上昇となる。
これぞまさに利上げの波、超利上げの巨大津波である。
これだけ金利引き上げの波が来ると、すべての銀行にあるドルは、より高い金利で貸し出さなければならなくなる。
極端に高い金利は、地元企業への貸出し費用と運営費用を致命的に押し上げる。地域経済を後退させる危険性があるということだ。
米国民、米企業、あるいは米ドルに依存している世界中の国々など、数え切れないほどの人たちが、ひどい代償を支払わなければならなくなるだろう。
米国経済にとっても、世界経済にとっても、これは大きな災難としか言いようがない。

もうひとつが、人民元が爆発している! 急浮上の可能性
ベラルーシは、本日、世界200カ国以上に向けて正式発表を行った。
7月15日からベラルーシ国家の通貨バスケットに人民元が組み込まれ、今日の世界の通貨シーンは盛り上がりを見せている。
世界の主要国は今、この一大イベントを緊急に報道するために残業している。ベラルーシの中央銀行の今日の行動を見れば、この出来事がいかに巨大なものであるかがおわかりいただけるだろう。
1)ベラルーシの中央銀行が正式に大きな変更を行い、自国通貨バスケットにおける人民元の比重を決定、10%に引き上げた。残りの90%はロシア・ルーブルが50%、米ドルが30%、ユーロが10%となっている。
2)同時に、ベラルーシ中央銀行は、人民元を通貨バスケットに組み入れた後、ベラルーシ・ルーブルと人民元、米ドル、ユーロ、ロシア・ルーブルの公式為替レートは、ベラルーシ外国為替証券取引所の取引結果に応じて決定するとも述べている。
この意味について簡単に説明しよう。
ご存知のように、現在、世界通貨の最大の覇権を握っているのは米ドルで、次いでユーロ、英ポンド、そして我々人民元は数十年の努力の末、今年初めに世界第4位に到達した。
しかし世界の通貨市場の決済に占める人民元のシェアはわずか2%強に過ぎない。
かつて、国家間の取引では、基本的には誰もが米ドル、次いでユーロでの決済を好み、他の通貨での決済を選択する国はほとんどなかった。
ところが今、すべてが変わった。
今日のベラルーシの決定は、世界通貨のドル・ユーロ独占のパターンに巨大爆弾を投下したに等しい。
世界通貨の第3の覇者である人民元が、国際貿易の決済において公式に中心的役割を果たすようになった。
ベラルーシの通貨加重比率をよく見てほしい。ルーブルが50%というのは、確かに元々割合が高かったため、異論はないだろう。
次の50%は、もともと米ドルとユーロが独占していた。しかし今回、ベラルーシが欧州の比重を10%に変更し、新たに人民元を加えて、10%を与えた。
これは人民元がユーロと対等な立場に置かれるのと等しいのだ。
この影響は、世界の通貨、世界の金融について少しでも理解がある人であれば、どれほど大きなものであるかわかるはずだ。
これは、ベラルーシで中国の人民元が大規模に使われ始めることを意味するだけでなく、既存の世界通貨のパターンが崩れ、形を変えることを意味する。
信じられない!そんな光景を実際に目にすることができるなんて、生きているうちには考えられない!?
中央銀行の通貨バスケットが10%であるため、以前のように1つか2つの別々の取引例だけでは済まないことを表している。
これはまさに、人民元が米ドルやユーロと同レベルのグローバルな「スーパーカレンシー」であることを定義する基準である。
これは中国人民元にとって歴史的な瞬間だ!
まあとはいえ、半月ほど前には「今年は絶対に人民元が上昇して歴史を作る」という予感があったといえばあった。
6月30日、インド国内セメント最大手である「UltraTech Group」が、最近、ロシアのシベリア・コール・エナジー社から約1億7200万人民元相当の石炭を購入したことが明らかにされた。
コモディティレベルの取引であれば、1億円超の取引は微々たるものだ。
しかし、当時はまだ世界の金融界で大いに議論されていた。
取引量は少なかったが、当時のインドの情報筋によれば、人民元で決済が終わったことが非常に重要であり、当時、無数のトップ金融アナリストが異常だと感じたシグナルであったという。

また、英国ロイターは、一面トップで「人民元が世界通貨における米ドルの支配を揺るがす」とストレートに伝えたことが印象的であった。
当時、英国が示した理由は、ウク紛争以来、国際金融市場でロシアに課せられたさまざまな制裁を回避するために、インドとロシアが人民元で取引しており、それが人民元の国際化につながり、世界貿易における米ドルの優位性を揺るがす要因にもなっているというものであった。
また、シンガポールで外国為替取引に携わる別の人物も当時、ネット上でこう語っていた。
この動きは非常に重要だ。これまでインド企業が国際貿易の注文を人民元で支払うという話は聞いたことがない。この動きはドルへの打撃となる。
そして、案の定、半月が経った今日、さらに大きなニュースが舞い込んできたというわけだ。
「ベラルーシは中国元を中央銀行の通貨バスケットに正式に組み入れ、ユーロと直接肩を並べる10%のスーパーウェイトを与えたと世界200カ国以上に発表した!」
速すぎるし、強烈すぎる!
中国人はこれまで眉をひそめながら自国通貨である人民元を見守ってきたが、今日まさか歴史的瞬間に立ち会うとは!
ベラルーシの件はまだ初手の動きに過ぎないが、これが始まりであることは世界の全ての大国が知っている。
人民元高が始まったのだ!
以前は、中国の経済規模が小さかったため、経済や軍事などで能力がまだ向上していなかった。しかし現在、新世代の空母の進水式を終え、つい最近、米国を抜いて世界貿易でナンバーワンになった。
米国は何十年もの間、人民元の国際化と台頭への道を塞いできた。そして今、米国自身がインフレで破裂し、その命を救うために中国に大量の安い商品を輸出するよう要求しているのだ。
今や誰も、どの国も、中国の人民元の上昇を止めることはできない。それに中国が国際舞台で行進するのを止めることはできないだろう。
今日、この記事を書いたのは、実際のデータをただ伝えたかったから、という理由だけではない。
通貨から貿易、経済など、大国間の競争において、特に、ここ数年の重要な節目であるからだ。
米国のインフレは爆発的に進み、今後も激しい利上げが行われることは間違いない。世界中の多くの金融アナリストは「今後5年間、米国経済は落ちる一方だろう」と口を揃える。
米国のゴールドマン・サックス、JPモルガンも含め、トップ機関はみな同じ意見のようだ。
今後5年間で米国が自滅するのは明らかで、取って代わるのは中国なのだ!
おわり