前回「中国人はコロナ後の不動産投資先を大阪に定めたか。ビルオーナーは上乗せのチャンスだ！」という記事を出しましたが、今回も中国メディアの「移民幇」から1本ご紹介します。
新型コロナウイルス流行中に各国政府が実施した大規模な財政・金融刺激策は、経済を活性化させると同時に、不動産ブームに火をつけました。特に今年の第1四半期は、欧州、アジア太平洋、北米の多くの国で、不動産市場がかつてないほどの活況を呈し、住宅価格が上昇しています。
ナイト・フランク社が6月3日に発表した世界住宅価格指数によると、2021年3月までの過去12ヶ月間で世界の平均住宅価格は7.3％も上昇し、2006年第4四半期以降で最も高い伸び率となりました。
同社のデータによると、今年の第1四半期に住宅価格が上昇したのは57カ国のうち50カ国で、下落したのはわずか7カ国だけでした。このうち、トルコは32％という驚異的な伸び率でトップを維持し、5四半期連続で住宅価格の上昇率が最も高い水準となりました。ニュージーランドは22.1%増で僅差で2位でした。
2021年、トルコの不動産取引額は過去最高を記録しました。トルコ国家統計局の最新データによると、同年5月に記録された不動産取引総数は59166件で、前年同月比16.2％増でした。最も高い伸びを示したのはイスタンブールで、19.2％増の11,356件となりました。
今年5月の外国人購入者数は1776人で、外国人による取引件数は、前年同期比106.5%の増加です。取引の大半はイスタンブールでした。外国人購入者は、主に中東諸国、ロシア、ドイツ、アメリカ、イギリス、スウェーデンとなっています。
トルコの25万ドル（約2800万円）投資移民プログラムは、新型コロナウイルス流行中にもかかわらず、外国人購入者の間であいかわらず根強い人気を誇っていることがわかります。
25万ドルをトルコの不動産に投資すれば、海外で不動産を購入できるだけでなく、家族全員がトルコのパスポートを取得し、ビザ不要で多くの国に旅行したり、高級医療を受けたり、イギリスやアメリカで教育を受けたりすることができるようになります。
しかも、このプロジェクトは明確な投資によるトルコ市民権法に裏付けられているため、安全性が高いものとなっています。
多くのメリットがあるトルコ不動産投資移民プログラム
インフレ対策としてイスタンブールの優良物件を購入することで、家賃収入を得ることができ、さらには今後の不動産価値の上昇も望めるでしょう。わずか25万ドルの投資で市民権を獲得することもできるため、多くの外国人投資家がこの街での不動産購入を選択しています。
人気の市民権プログラムを提供するトルコは、2018年に、投資による市民権の最低限度額を百万ドルから25万ドルに引き下げました。
中国とトルコの二国間貿易をさらに拡大するために、エルドアン大統領は、6月13日に次のようなコメントを発表しました。
「中国とトルコの通貨スワップ規模は24億ドルから60億ドルになりました。ファーウェイ、ZTE、アリペイ、国家電力投資集団はすでにトルコに進出しています。あなたは何に躊躇しているのですか？ 早いうちに「一帯一路」に沿ってトルコに投資しましょう。」
家族全員に市民権が同時に与えられる
申請者はもちろんのこと配偶者と18歳未満の子供は、25万ドルの不動産投資をするだけで、申請者と同時にトルコ国籍を取得することができます。申請手続きはとても簡単で、学歴や言語の審査もなく、移民局による調査もありません。わずか6ヶ月間でトルコの市民権を得ることができます。
ゆるい応募条件
言語、居住地、資金源の収入証明書の要件がなく、18歳以上で投資条件を満たしていれば、ワンステップでトルコ国籍の承認を受けることができます。「犯罪履歴証明書」すら要求されません。不動産投資資金の25万ドルだけ用意してください。
資産売却が可能
国籍を取得してから3年後であれば、不動産の売却が可能です。
米国への移住
トルコとアメリカはE2ビザ条約締結国なので、トルコ国籍のままアメリカでE2ビザを申請することができます。
英国への移住
英国ではトルコ人を対象とした「トルコ人起業家ビザ」を導入しており、トルコ人は英国で会社を設立し、起業家ビザを取得した後、英国に入国して5年間生活すれば、英国の永住権を取得することができます。
110カ国へのビザなし渡航
シンガポール、日本、香港、中国など、110以上の国と地域でビザが免除されます。
国際分散投資
国際分散投資の第一条件である「市民権」。 (トルコは国際課税国であるため、1年のうち6ヶ月以上トルコに滞在すると税務上の居住者となる。つまり6ヶ月以下であれば租税回避や海外での国際分散投資が可能です。)
質の高い投資物件
トルコはEUと関税同盟を結び、21カ国と自由貿易を行っています。また、EU諸国の中で、最も若い人口を抱えており、人口の半分は31歳以下です。トルコは、ヨーロッパの中でも不動産投資が最も有望な国の一つです。
トルコという大国のパスポート
トルコのパスポートは、世界110カ国にビザなしで入国できるだけでなく、イギリスやアメリカへの移住も可能で、高い価値があるといえます。米国とトルコの政府間の協定により、トルコ国民は米国のE2ビザを申請することができ、米国への迅速な渡航が可能となります。また、アンカラ協定により、トルコ国民は、英国でも就労やビジネスを行うことができ、英国に5年間居住して一定の条件を満たせば、申請者とその家族は英国の永住権を申請することができます。
トルコの不動産に投資してパスポートを取得する移住プログラムは、一切の不利益な条件を受けることがないため、大きな投資利益を得ることができます。また、イギリスやアメリカで投資家になるための踏み台にすることもできます。
このような有益な情報はすぐに拡散され、参入してくる投資家は今後益々増えるでしょうから、トルコの住宅価格は上昇を続けることでしょう。
最後に忠告です。25万ドルの投資金額はスペイン、ポルトガル、ギリシャ、マルタなどの国々と比較して低いため、トルコは今後、投資額を50万ドルに引き上げる可能性があります。ですので、もし興味がありましたら早いうちに投資計画を立ててくださいね。
おわり
私が最初に中国内資企業を共同起業した際に名義を貸してくれた上海人のマーさんは、2008年の夏、「新会社を登記するための申請」と「カナダ投資移民のための申請」を同時に進めており、過去10年間のすべての収入証明をかき集めるのに奔走していました。
当時はわずか40万カナダドル（約4,000万円）の投資で投資移民ビザが申請できたが、投資の資金源調査など、申請のための審査は非常に厳格なものでした。
1955年に4人兄弟の末っ子として上海で生まれたマーさん（現在65歳）は、兄と姉は全員参加していた改革開放運動を年齢的にギリギリ回避し、平和に上海の一流大学を卒業、日本に短期留学した経験を生かし、90年代から00年代の日系企業の中国進出ラッシュで、がっぽり稼いでいました。
マーさんは申請から半年後にはカナダ移住のビザが下り、さらに半年後には、ウェスト・バンクーバーの海を見下ろす高台にある一軒家を6,000万円ほどで購入しました。今では3億円は下らないのではないでしょうか。
ラッキージェネレーションとはこういう人のことを指すのでしょうね。
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