貴州省のとあるホテルで若い女性がシャワーを浴びようと裸になった時、突然2人の男性が部屋に入ってきた。女性がホテルのマネージャーにクレームを付けると、マネージャーは「おしゃべりに夢中でノックするのを忘れてた。」としか答えませんでした。対応が適当すぎるだろ!という「中国消費日報社」の記事を見かけました。
事の成り行きはこんな感じです。
事件当日、女性はホテルにチェックインし、シャワーを浴びるためにシャワールームで服を脱ぎ終わったタイミングで突然、2人の男性が部屋に入ってきた。女性は恐怖で叫び声をあげ、2人の男性も女性が服を着ていないのを見て、びっくりして部屋から出て行った、とのことだ。
女性が記者に語ったところによると、2人の男性が部屋を出た後、女性はロビーのフロントスタッフのところに行ってクレームを付けた。スタッフによると、この2人はホテルのメンテナンス担当者で、部屋が空いていると思って入った。ホテル側はこのミスを認め、女性に対し、その日の宿泊料を免除すると申し出たそうだ。
ホテルマネージャーは「メンテナンス担当者は故意ではなく、ただその時、おしゃべりに夢中になっていてノックするのを忘れていただけだし、女性の裸も見ていない」と続けた。
女性は、マネージャーの話を聞いて、ホテル側の態度があまりにも場当たり的で、またこの事件を大した問題とも思っていない様に感じた。女性がマネージャーにこの事件に対する代償を要求するも、マネージャーは「とにかくまだ時間がありますから一緒に過ごしましょう。」としか答えなかった。
怒り心頭の女性は、知り合いの記者をホテルに呼び寄せた。記者が監視カメラで確認しようと提案したとき、マネージャーは次のように言ってのけた。「ホテル内の監視カメラはすべて壊れているので、監視ビデオを見ることはできませんが、当ホテルとしてはこの事件を非常に重大な問題と捉え、メンテナンス担当者と私からおわび申し上げます。」
女性の部屋に入った2人の男性に記者が問い詰めると、「確かにドアをノックするのを忘れて入ってしまったが、ドア付近にあるテーブルの上に置かれたテイクアウト用の箱を見た他には何も見なかった」という。
最終的にホテルのオーナーは女性に、賠償として今後15日間のホテル宿泊を提供する提案を出したが、女性が要求する「すでにこのホテルで滞在した分の1万元をすべて返金してほしい」には同意していない。
現在、この女性は訴訟を起こしたそうですが、具体的な結果は裁判所の判断を待つしかありません。

おわり
もうかれこれ10年近く前の話ですが、地方の格安ビジネスホテルでチェックインを済ませ、部屋に入ると知らない中年男性が新聞を読んでいて、お互いにビックリしたという経験を思い出しました。
少し前まで格安ホテルはどこも大概、管理が適当で、泊まる度に何がしかの問題が発生していました。オンライン旅行業社のシートリップを作った創業者もビジネスホテル改革を始めたのも納得のいくところですね。こちらの記事も是非読んで見てください。「日本のビジネスホテル王はアパ会長、では中国のビジホ王は?それはシートリップの創業者だった」