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橋本環奈文具、キムタク眼鏡、中国で商標登録されている?実際にあるのか調べてみた

橋本環奈

アプリの「スマートニュース」でヘッドラインの斜め読みをしていたら、FRIDAYデジタルに、「橋本環奈文具、キムタク眼鏡、中国企業が販売するヤバい商品」こんな見出しの記事が出ていた。つい先日、「中国のキャラクター版権への意識はかなり高まってきている」という記事を出した手前、フライデーのネタのような記事が本当なのか、裏付けを取ってみることにしました。

ということでいつもの「企查查」。このサイトは海外からでもアクセスできるので、日本在住の方にもオススメです。有料会員にならなくても必要最低限の企業や商標の情報が確認できます。

まずは「橋本環奈」を中国語の簡体字「桥本环奈」に変え、検索フィールドに入力し、「商标专利」を選んで検索をかけます。

「办公用品」は文房具という意味なので、フライデーのライターが言っているのはこの一番上のものですね。ではこの1番目をクリックして更に詳しい情報を見てみます。

「商标申请进度」のエリアの「状态」が、「注册申请中」となっています。これはつまり、申請中だけどまだ未承認ということです。ちなみに「已注册」となると承認済みを意味します。

ということはフライデーのライターが書いていることは真実ではありません。まあフライデーですからネタと見るのが正しいのでしょうが。あるいは中国語ができないのにできる風に書くライターなのかもしれませんね。

これは私の予想ですが、この申請はおそらく却下されると思います。理由は「中国のキャラクター版権への意識はかなり高まってきている」でも述べましたが、現在中国は版権強化を図っているからです。

ではもう一つ、記事中で日本の皇族の圭子様の名前も「佳子公主」として商品名で使われている、についても調べてみました。

確かに「佳子公主」の商標は申請が通っていて、すでに商標登録済みの状態です。試しに、今は亡き「ダイアナ妃」の中国語「戴安娜王妃」を入力して商標登録を調べてみると、申請はされているものの、承認済みにはなっていませんでした。

イギリスにはさすがに配慮したといったところでしょうか。

橋本環奈やキムタクはともかく、佳子様に関しては、日本大使館も少しは仕事して欲しいところです。

ところでフライデーの記事では、「日本である程度の知名度を得たブランドは早めに中国でも出願しておくことが重要でしょう」と述べているが、早めだろうが遅めだろうが、商標申請のプロセス自体がブラックボックスが多いため、相当うまくやらないと商標が適切に取れない事態に陥ります。

この辺りについては、話が長くなるので、また別の機会にまとめてみようと思います。

余談ですが「佳子公主」の商標を登録している福建省の会社ホームページを見ていたら、「メール」の左側の「電話番号」とすべき箇所になぜか「志摩観光ホテルベイスイート」の文言が。

「佳子公主」を使っちゃう会社はやはりこの程度の文化レベルと思えば、少しは納得できるかもしれません。

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