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韓国産シャインマスカットは一房600円?中国産は160円

シャインマスカット

中国メディア「華商韜略」から「高級ブドウが1房300元から10元に、シャインマスカットが狂い咲きで値段が大幅下落」を紹介します。


数年前まで手が届かなかった「日本の高級フルーツ」が、今では庶民でも気兼ねなく買えるようになった。

ブドウ界のエルメスと呼ばれる日本の「シャインマスカット」は、かつて中国では1房が300元で取引されており、多くの労働者には手の届かないものだった。

しかし、この2年間、シャインマスカットの価格は急激に下落しており、今年は卸売価格が1房あたり数十元にまで下がり、さらには一桁台の価格にまで下落しているところもある。かつてブルジョア高級フルーツと呼ばれていたものが庶民派フルーツに成り下がってしまったのだ。

そのため、日本はわざわざ種苗法を改正して、あらゆる登録品種を海外に持ち出せないようにしているが、シャインマスカットなど数多くの品種の青果物の海外流出を管理するのは難しいのではないだろうか。

日本の大切な種苗の海外流出を止めなければならないのだが、韓国や中国でシャインマスカットが栽培されるようになったのは、現地(海外)での品種登録がおざなりにされたからに他ならない。

シャインマスカットの原産国である日本では、1房(約500g)が2,000〜3,000円、ギフト用のシャインマスカットは10,000円にもなるが、中国ではシャインマスカットの導入に成功し、栽培面積だけでも日本の40倍以上と、日本をはるかに凌ぐ規模と生産量を誇っている。

ちなみに昨年までに日本から輸出された高級青果物は、イチゴの「紅ほっぺ」、オレンジ(紅まどんな)、そして米(ゆめぴりか)など30種類以上となっている。

日本側では、これらの青果物品種の知的財産権を先に申請していたにもかかわらず、海外での品種保護登録を怠ったため、結果的に多くの品種が海外の栽培地に持ち込まれてしまった。

シャインマスカットは国内において価格の「急降下」を見せているが、中国の農業はもっと速く進歩していなければならない。

中国科学院果樹研究所の不完全な統計によると、2016年、中国で植えられたシャインマスカットは数万苗しかなく、当時の市場の旺盛な需要に対応できず、卸売価格は最大で500グラムあたり150元、小売価格は最大で1房あたり300元に達していた。そして、昨年までにシャインマスカットの栽培地面積は80万苗以上に達し、現在も拡大傾向にあり、今年は100万苗以上に達すると予想されている。

シャインマスカットが果樹農家にもたらす高い収益性は無視できないものだ。「紅星新聞」によると、2017年、雲南省建水県の農家、甘(ガン)さんは、近所の農場主がわずか40苗のシャインマスカットで700万元(1億円)以上を稼いでいることを聞き、自分の家族が所有する数百苗のブドウ畑もすべてシャインマスカットを植えたそうだ。現在、ガンさんは360苗のシャインマスカットを栽培しており、年間総生産量は約500トン、年間売上高は4,000万元(7億円)に達している。

ここ数年、雲南省建水県のシャインマスカットの植栽は急速に増えており、3万苗の規模に達し、昨年までに同県のシャインマスカットの生産量は1万トンを突破、生産額は4億8千万元(80億円)に達した。

懸念すべき点もある。シャインマスカットはもはや高額なフルーツではなくなったが、生産量が飛躍的に増加しているため、品質にばらつきが出るのではないかと心配される。業界関係者は、今後、消費が飽和状態になると、シャインマスカット市場においても良い品と悪い品の間で選択を迫られることになり、最後に残るのはやはり品質の良いシャインマスカットであると考えている。

「皇帝の値段」から「庶民の値段」へ。シャインマスカットが育つまで太陽の光は6年ほどしか使用されず、どんな果物や野菜の品種でも一般家庭の食卓に並んでこそ、人気商品となりえるのだ。

おわり


アシスタント

先日、近所のカルフールで1箱(3房入り)が68元(1200円)で売られていたので買っちゃいました!

ADKD編集長

水々しくておいしいよね。

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