中国メディア「哒哒君的視野」から「楽山の95年生まれのライバー、ショート動画プラットフォームで数百万人のフォロワーを獲得」を紹介します。

四川省楽山市武通橋区蔡金鎮の農村に暮らす奕甜甜(イー・テンテン)という名前の女子は、今ではショート動画プラットフォームで1千万人近くのフォロワーを集め、「快手」だけでも400万人以上のフォロワーを獲得している。
フォロワーが増えるにつれ、ネットでの注目度が高まり、ショート動画での配信がテンテンの仕事となった。

今ではすっかり有名になったテンテンだが、その道のりを振り返ってみると、決して楽なものではなかった。家庭の事情で18歳で職業学校を卒業した後、父と共に出稼ぎに出て、ずいぶん苦労した。
「父は運転代行の仕事をしていました。私は高校卒業後すぐに教習所に通い、運転免許を取得し、父と共にお客様を迎えに行く仕事をしていました。仕事は大変でしたが、少しでも両親の仕事の負担が軽くなればと思っていました」とテンテンは語る。
運転代行の仕事を長く続けるつもりがなかったテンテンは、2019年に故郷に戻り、自分のスマートフォンを使って田舎の生活を撮影して、動画サイトにアップロードするようになった。

テンテン:「最初はカゴを背負った若い女の子が、田舎道を歩いているところを撮影しただけの単純なもので、評価もあまり良くありませんでした。そこで農作業や食事風景を撮影することにしました。そうすれば視聴者が、子供の頃の田舎の生活を思い出してもらえると思ったからです。」
懐かしさを感じさせるテンテンのショート動画を見てファンになる視聴者が増えていった。その後、彼女は自分のクリエイティブチームを持ち、農村での生活風景の撮影を始め、今は主に農村の食事を見せるという位置づけを確立していった。
有名ライバーになるのは大変な道のりだ。簡単そうに見えるショート動画も実はかなり苦労して作っている。

カメラマン:「トウモロコシをもぎ取ったら、愛犬がカゴでトウモロコシを運ぶシーンを撮りますよ。はい、よしっ、今トウモロコシをもぎ取って!」
昼下がりのトウモロコシ農場、蒸し暑さは耐えがたく、数回の撮影でテンテンと撮影チームは汗でびしょ濡れになっていた。
テンテン:「 汗がまったく乾きませんが、それも仕方がありません。それが私たち農民の仕事ですし、食べ物の収穫するために一生懸命働くだけです。」
家に戻ると、今度はテンテンのお母さんがザリガニのニンニク炒めを作っているビデオの撮影を始めた。

簡単そうに見える撮影だが、その裏では実に多くの作業が必要であり、撮影チームは何度も何度も同じシーンを繰り返し撮影した。
テンテン:「動画を見ている人は子供の頃の懐かしさを感じてもらえると思います。お母さんお腹すいた!というキャッチフレーズでもわかる通り、視聴者はまるで自分が実家にいて、お母さんの作った手料理が食べれる感覚を持つことができるでしょう。」

カメラマン:「彼女のショート動画が成功した理由は2つあると思います。1つは彼女の勤勉さと素直さ、そして中国の農村文化に前向きに取り組んでいることです。そしてもう1つは、食べ物をメインに扱っていることです。」
数百万人のフォロワーを持つテンテンは、ライブコマースやショート動画を通じて、複数の地元ブランドのスパイスや名産品をネット販売している。この23歳の女性起業家は、彼女の夢に向かって着実に前進している。
おわり

テレビや新聞なんてもう誰も見ないからな。
中国の田舎でも個人の時代が来たね。