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中国の学習塾規制その後、欧米人英語教師の末路

ウォールトリートイングリッシュ

今年7月末、中国で学習塾に厳しい規制がかけられたことで、英語学習をはじめとする塾の倒産が相次いだ。日本のメディアでは、中国政府による思想教育や言論統制を強化するため、と結論付けていたが、私の考えでは、これは単に、中国政府が進めていた孔子学院が欧米によってぶっ潰された仕返しだと思っている。

世の中、ルールを作る側が常に有利なわけで、それはビジネスにおいても当然そうだ。19〜20世紀、イギリスが母国語である英語を世界中に輸出したことで、世界の共通言語となったわけだが、そのおかげで、今もなおイギリスはありとあらゆる分野で優位性を保つことができる。

であれば中国が中国語を世界中に輸出して同じことをしようと考えるのは当然のことだが、中国語教育ネットワークのハブ的な役割を果たしていた孔子学院が英米により潰されてしまった。

であれば、その仕返しにまずは中国国内の英語輸入機関を叩く、というのはごく当たり前なのではないだろうか。

日本人が見る多くの中国情報は主に、英米の主要メディアによって中英、英日翻訳された三次情報であるため、内容がかなり英米寄りにされてしまっている。

中国語はもちろん、英語ですらまともに読み書きできない日本の言論人が、あーだこーだ中国批判を繰り返しているユーチューブ動画を見かけるが、そのレベルの人たちの話をまともに聞いてたら人生損しかしないだろう。

今回は、中国メディア「辺際実験室」から「学習塾に厳しい規制、衝撃が走った業界その後」を紹介します。


中国では学校外教育に対する規制が厳しく、多くの教育機関の教師は目立たないようにしているため、一部の民間教育機関では、顧客への返金や従業員への賃金の支払いができないなど、経営難に陥り始めている。

広東省、四川省、湖北省など中国各地の中産階級の家庭が、22年の歴史を持つ英語教育チェーン店を相手取り、地方裁判所に訴訟を起こした。

「樹童英語国際公司」とその中国国内の230以上の学校が、新しい規制の煽りを受け、閉鎖した。広州の数百人の親たちは、子供一人あたり約1〜10万元以上の返金を求めて、同企業の創業者や幹部を訴えている。

政府が学校外での個別指導を禁止したため、多くの子どもたちが、樹童英語の英語教室に通うことができなくなった。当然、同企業を支援している投資家は、財務状況が悪化しているとなげく。

8歳の娘を持つ張さんは「広州市越秀区のある支店だけで、1500人の学生に対し、3,000万元以上の未返還金が発生したようです」と語った。

樹童英語からのコメントはない。

他の教育機関では、政府の規制により、サービスの継続や顧客への返金ができなくなっている。

精鋭教育集団」は火曜日、最近の規制環境の変化と、それに伴う会社の運営上の困難を主な理由として、同社の取締役会が中国におけるすべての教育プログラムと学習センターを停止すると発表した。

8月下旬に「華爾街英語」の中国事業が破産申請を行った。華爾街英語は、約300万人の卒業生と約18万人の生徒を擁する世界最大級の英語学習塾だ。同社は現在「霸菱亚洲」と「中信資本」が所有しており、中信资本は昨年、華爾街英語の創業者であるLuigi Tiziano Peccenini氏から同社の中国事業を買収した。

樹童英語の投資家は「今年初めに200万元を投じて広東省に教育センターを開設しました。昨年、中国のEdTech(エドテック)分野には100億ドルものベンチャーキャピタルが投入され、樹童英語は、全国に1000校のスクールを開設し、5年以内にIPOするという野心的な計画に惹かれました」と語った。近年、大量のキャッシュフローが何百もの教育関連の新興企業、アプリケーション、教育技術プラットフォームを生み出し、幼稚園から高校までの家庭教師から小学校の数学、外国語、音楽に至るまでのサービスを提供している。

しかし、この夏、樹童英語の野望は夢に散った。

国務省は、7月末に学校外の家庭教師業界の取り締まりを発表し、これらの企業に非営利団体としての登録を求め、新規企業の承認を止め、外国からの投資を受けることを禁止した。

8月、中国の教育当局は、海外の大学との協力関係を定期的に評価する一環として、中国と海外の大学の間で行われていた286件の共同プロジェクトを終了させた。

私立の教育機関や学校の多くは、外国人を英語教師として採用している。外国人専門家局の公式統計によると、2017年には40万人以上の外国人が中国の教育分野で働いていた。

しかし、残った外国人の多くも、パートタイムやフルタイムの仕事を失い、中国に滞在するための就労ビザを失った人も多い。中国の民間教育機関では大量の解雇が行われている。NY上場企業の「高途集団」、「新東方教育科技集団」、「好未来教育集団」、「字節跳動」、「作業幇和猿補導」などが大型レイオフを行なった。

Facebookでは「オンライン英会話講師の仕事の口コミ」という3万人以上のメンバーが属する公開グループで、多くの人が中国での英語の家庭教師についての投稿をシェアしており、中にはかなり長い間働いていたという人もいる。

「私たちの多くは、中国の学生たちとの旅が終わったかもしれない。とりあえず、これまでの成果を讃えましょう。」

「中国の学生に何回くらい授業をしたの?」とある人が書き込んだところ、反応が殺到した。

「619人の生徒に849日で3490回ほど授業をやったな」とある人が書き込んだ。

「1499日で2839人の生徒に15274回のレッスンをしたね」と別の人は書いていた。

中国の家庭教師の「闇市場」価格は、特に裕福な上流階級の家庭で上昇すると予想する人もいる。彼らは、子供たちに優位性を与えるためにプレミアム料金を支払う余裕があるからだ。

深圳のある母親は、息子の英語教師が新しい規制のために中国を離れることになったが、息子には引き続きオンラインで彼から学ばせるつもりだと言う。

「英語を学ぶことは、子供たちにとって不可欠です。特に外国人の先生からは、西洋の文化や社会について教えてもらうことができますし、さらには批判的な考え方を身につけることもできます」と母親は語る。「これは、地元の公立学校では提供できないものです」

「英語を母国語とする外国人が英語のチューターとしてアルバイトをしています。彼らは、旺盛な需要により、法外なアルバイト料を貰っています」

しかし、すべてのチューターが中国に滞在できるわけではない。また、禁止された職業に就くリスクを負いたくない人も多い。

「私は中国で5年ほど英語教師をしています」と、広東省に住む匿名希望のカナダ人女性が言う。「私は中国語を話すことができます。流暢ではないですが、でも子供たちには十分です。私には多くの生徒がいますが、残念ながら、私は中国を離れなくてはいけません、とても悲しいですね」

「就労ビザを更新しようとしたのですが、拒否されました」彼女は嘆いていた。ビザ更新の拒否理由は知ることができなかったが、おそらく新しい政策のためではないかと推測している。

「家族とは2年以上会っていないので、このタイミングで故郷に帰るべきかもしれません。それはそれでいいのですが、やはり生徒たちと一緒にいたいですね。中国の子供たちが本当に英語を学びたいと思っていることを知っているので、可能であれば、続けたいと思っています」

カナダに戻っても、生徒たちとの交流は続けるつもりだが、以前のようにはいかないだろうと言った。

彼女は金曜日に中国を離れた。

おわり


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