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銀行スタッフの態度が悪すぎる!と数億円を現金で引き出すインフルエンサー 実は世代間で全く異なるサービス意識が原因

上海銀行

微博(ウェイボー)で177万のフォロワーを持つsunwear氏(ネットワークセキュリティ専門家)が17日、上海銀行の上海虹梅路支店に行ったところ、警備員から窓口担当まですべてのスタッフの態度が余りに酷く、頭に来た彼は、同行に預金していた数千万元(数億円)を全額現金で引き出し、一連の様子(苦情)をウェイボーで写真付きで公開した。

同行が3時間かけて当日用意できた現金は500万元(9,000万円)分だけだったが、彼は自身が経営する会社のスタッフと車を呼び出し、3つの大型スーツケースに現金を詰め、さらには社用車(ロールスロイス)のトランクに詰め込んで現金を持ち帰った。

万札であればスーツケース一つで十分なのだが

sunwear氏は177万ものフォロワーを持つインフルエンサーでもあったため、彼のウェイボーが公開されると瞬く間に反響を呼んだ。多くのネットユーザーが銀行で同じような悪い対応を受けた経験があったため、彼の銀行スタッフに対する苦情に理解を示し、取った行動を賞賛するものだった。

上海はロールスロイスが多い!

あるネットユーザーは「もし俺への態度が悪かったら、sunwear氏みたいに自分の口座に入っている全財産500元(9,000円)を引き出すから覚悟しておけ!」と自虐ネタを書き込んでいた。

sunwear氏は「年間の出入金額を合わしたら4億元(60億円)近くにもなるのに、銀行スタッフの態度が悪すぎるよ!」と別のネットユーザーのコメントに返信していた。


中国の銀行のスタッフの態度は日本に比べると良くはないが、それでも年々改善はされている。

私は20年近く上海に住んでいるため、すべての大手銀行で口座を開設したことがあるが、どこの銀行のサービスレベルも大体同じだ。あえて優劣をつけるとしたら、招商銀行と浦発銀行は評判も良く、スタッフのサービス・態度が頭ひとつ抜けている感じではあったが、ここ数年は他の大手銀行も改善が進み、大差はなくなった。

この問題は銀行のブランドというより、そこで働くスタッフの世代間でサービスに対する意識が全く異なることだろう。

例えば年齢が60代以上の警備員であればほぼ中卒、若い頃は食料が支給制度だったし、働き口は国営工場しかなかった。大多数の人は、知的労働やサービス業とは無縁の世界で生きてきた人たちだ。この人たちに「おもてなし」を理解させるのは不可能に近い。

では50代の窓口担当はどうだろうか。この世代は良くも悪くも一番チャンスが巡ってきた世代ではあるが、周囲の天国行き(&地獄行き)がハッキリし過ぎたあまり、超一流の拝金主義者で、性格も随分とがめついものになってしまった。他人へのサービスを考える前に、自分の昼ごはんの事を考えてしまうのは仕方がないことだ。

40代はかなりまともだ。大卒者が増え始め、能力と努力次第で有意義な人生を歩むことができる世代である。不動産バブルにも乗ることができた最後の世代で、おそらくこのsunwear氏もこの世代と思われる。個人差が一番大きく出た世代でもある。

30代はもはや完全にニューエイジ世代。上海人であれば大半が大学を卒業し、少し能力が高ければ、生きていくのに十分な給料が貰え、貧乏とは無縁の楽しいライフをエンジョイすることができる。従ってマナーやルールに対する意識も高い。

20代以下はニュータイプだ。もう日本の若者と何ら変わらないどころか、部分的には突き抜けている。タンピン(寝そべり主義)を実行してしまうほどの感性の持ち主たちであり、日常的にセーラー服を着て楽しむセンスも備わっている。

上記は当然フィクションだが、おおよそこんな理解で間違いないだろう。もちろん、広大な中国においては、大都市と農村、沿岸部と内陸部、北と南で、状況がまったく異なるため、話半分で読んでいただけたら幸いだ。

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