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中国最大の中華ファーストフードチェーン「沙県小吃」誕生の裏に隠されたストーリー

沙県小吃

中国メディア「華商韬略」から「沙県小吃誕生の背景にある悲劇とは?資本の犠牲になり自助努力を余儀なくされた福建人たち」を紹介します。


中国の北部でも南部でも、商業地でも住宅地でも、地方の小都市ですら見つけることができる中国最大のフランチャイズチェーン「沙県小吃」。大抵は赤か黄色で、4つの簡単な文字「沙県小吃」と書かれた店構えで、部屋数は多くても2つほどだ。

お世辞にも立派とは言えない店舗だが中国各地に点在しているため、数年前には、謎の組織「沙県小吃」は、フランチャイズ飲食店ではなく情報収集のために全国各地に散らばっている、という噂すらあったほどだ。

「沙県小吃」の発表によると、吉林省、遼寧省、河北省、河南省、海南省、山東省、江蘇省、安徽省、湖北省、湖南省、福建省など25の省で8.8万店舗がフランチャイズ展開をしている。

「沙县小吃」は今では福建省三明市沙県の顔になるほど有名だが、しかしその起源をたどると、金融危機に陥った農民が、まったく馴染みのない土地でお金をかけず現金商売するしかなかった厳しい背景があった。

1990年代、三明市沙県に住む多くは農民で、農業で生計を立てていたが、地元の「標会」が発端の金融危機により、沙県の農民の静かな生活が破壊され、多くの人が負債を抱えてしまった。

「標会」は今でいうインターネット経由で個人同士が金の貸し借りを行う「P2P金融」または「マイクロファイナンス」みたいなものですが、当時はインターネットがなかったため、地区単位や村単位での貸借りが一般的でした。当然銀行からの借入より利子も高く、シャドーバンキング的な面が強いものだったかもしれません。主に中国南東部の福建省、広東省、浙江省で行われていたようです。

借金から逃れるため遠く離れた町に逃げた農民も多く、低コストですぐに始められる現金商売として中華ファーストフード事業が主な選択肢となり、当時の沙県の軽食である拌面(混ぜ麺)、扁肉(ワンタン)、茶葉蛋(味付け卵)などを提供するようになった。その後少しずつ蒸餃(蒸し餃子)や豆腐丸(豆腐の一種)などの料理も追加されていった。

この成功モデルが沙県人を魅了し、さらに多くの沙県人が省外に出て「沙県小吃」を広め、それ以降「沙県小吃」は全国に浸透していった。しかし「沙県小吃」は直営店ではないため、食の品質管理と悪質な店舗運営を防ぐために「沙県小吃事務所」と呼ばれる裏方が存在する。

「沙県小吃事務所」は、国内唯一の政府名義で設立された「小吃業界発展領導小組事務所」であり、この商標を申請するためには、当時、多くの努力が費やされた。

他のフランチャイズチェーンとは異なり、「沙県小吃」は独自の運営ルールを持ち、店は主に個人で運営されているが、商標の使用権を「沙県小吃事務所」に申請する必要がある。品質管理と商標保護のため各地方に事務所が設置されており、現在「沙县小吃」は全国29都省に連絡事務所を設置して各種連絡、営業権の取得、紛争調停、苦情等に対応している。

「沙県小吃」の創業当初は、すでに店を開いている店主が故郷の親族を店員として採用し、その親族が一人でやっていけるようになったら店主が新しい店を開くのを手伝い、「沙県小吃事務所」が開店資金の一部を援助するという、伝統的な助け合いの関係で成り立っていた。

このような関係性の継承により、「沙県小吃」は安定的に成長してきたが、外地人が参加できず、地元人への過度な依存、偽ブランドの増加、現地人の人材流出の深刻化などの問題も起きている。

現在「沙県小吃」では、業態革新を図るためにブランドチェーン化と標準化に着手しており、継続的な改善と供給の自動化、さらにはスーパーやオンラインでの販売にも着手し、また、食文化や観光などの第三セクターに事業を拡張して「沙県小吃」ブランドのさらなる確立と発展を推し進めている。

また「沙県小吃」は現在海外にも進出しており、アメリカやカナダ、日本の街頭で人気のファストフードになっているが、無限に広がる市場に直面している「沙県小吃」はさらなる近代化を完了する必要があり

おわり


元記事を読んでいる時、2009年に公開された「新宿インシデント」という映画を思い出しました。新宿の歌舞伎町を舞台に中国マフィアと日本のヤクザの抗争を描いた映画ですが、ショッキングな描画の内容もさることながら私が一番ビックリしたのは、あのジャッキー・チェンがいつものコミカルなキャラとカンフーアクションを完全に封印し、まったくの別キャラを演じていることでした。

こんなジャッキー、観たことない!

思えばアクションスターであったジャッキー・チェンが、成龍(中国名)として公の場で政治的な発言をするようになったのも、ちょうどこの映画が公開された2009年頃からだった気がします。中国初のオリンピックが北京で開催され、翌年には上海万博が控えていた時期で、近年の経済的なチャイナパワーが爆発する寸前でした。

この映画の中でジャッキーが演じる鉄頭(ティエトウ)は、「沙県小吃」が誕生した1990年代、中国の貧しい村で農民をやっていたが、恋人が日本に出稼ぎに行ったきり連絡が途切れたことをきっかけに、漁船で日本に密入国し、新宿でチャイナマフィアの一員として生きていくストーリーが描かれています。

ストーリー中では農村の具体的な場所は明記していなかったような気がしますが、80年代から90年代にかけて難破船で日本に辿りついた中国人難民の多くが福建省からの者だったことを考えると、鉄頭や本記事の「沙県小吃」が重なるのも一理あるような気がします。

「新宿インシデント」はかなりおすすめの映画ですので、まだ観てないという方は是非確認してみてください。

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