中国メディア「認知猿」から「なぜ社員は過労死するのか、12時間労働者についてどこまで知っていますか?」を紹介します。
みんなが996勤務制(朝9時〜夜9時の12時間労働で週6勤務)を非難しているが、一部の業界の人たちにとっては、996は贅沢なことかもしれない。多くの人にとって勤務時間はすべて8時間であるべきと思っていないだろうか? 実のところ、いまだ多くの業界では12時間労働が基本で、1日15時間が当たり前になっている。

BYDのある社員が夜勤で12時間、1ヶ月間働いた後に急死(過労死)したことは、少し前に噂になった。BYDの事件は社会の縮図に過ぎず、多くの企業や会社、特に製造業やサービス業の分野では、BYDよりはるかに長い労働時間が存在する。
おなじみ京東物流の倉庫スタッフ、仕分けスタッフは基本的に派遣社員だが、これらの従業員は京東と直接関係なく、給料も派遣会社から支払われている。彼らの通常の勤務時間は、昼勤:朝7時〜夜7時と夜勤:夜7時〜朝7時がある。賃金は基本的に4,500~5,000元(8〜9万円)だが、多くの人がより多くの収入を得るため、毎日必死に残業し、勤務時間は15時間ほどとなる。

最近世界的に成功している中国のオフショアECのアパレル企業であるSHEIN(西安)は、華南地区だけで3つの倉庫・物流センターを持っており、ここも2交代制で1日12時間勤務、人によっては残業を選択する。基本的にこうした業界の人は半年続かず、長時間で激務、3ヶ月の試用期間後に本採用と、つまりとてつもなくブラックであるため、派遣会社は通年で人材募集を行なっている。
最後は地下鉄スタッフだ。彼らもまた第三者の人材派遣会社の社員でもあり、地下鉄運営会社とは何の関係もない。8時間労働制で、給料は3,000元(5万円)ほどしかなく、地下鉄が走る大都市で毎月600元(1万円)の部屋を借り、食費に1,500元ほど使うと、手元にお金が残らないため、残業が当たり前になってしまっている。
1日8時間労働の人は感謝すべきかもしれません。
おわり
