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チームのリーダーである俺が一番貧乏であることに気が付いた

まさかとは思っていたが、会社でチームビルディングを開催した時、俺はやっと確信が持てた。リーダーであるこの俺が「チームで一番貧乏」であるということを。

それ以来、俺は部下のマネジメント方法を変えることにしたんだ。俺は北京にある結構有名な大企業で中間管理職をやっている。俺の下には社会人経験がまだ浅い若者がそれなりの数いる。しかしその若者たち、なかなかヤバい奴らなんだ。まあヤバいのは(金持ちなのは)彼らのご両親様なんだが。

とにかく、部下たちが金にまったく困ってないことを理解した俺は、マネジメントにおいて、奴らに「お金を稼ぐモチベーションを与える」代わりに「自分の名誉のために努力させる」スタイルにしたんだが、これが結構うまく行っている。

なぜこのような状況が起きているのか、俺の推測はこうだ。

まず1つ目だが、大都市で生まれ育った若者が新卒社員として働いても毎月の給料はせいぜい数千元ほどだろう。しかし彼らの両親は少なくとも1千万元〜数千万元以上の資産(主に不動産)を持っている、まあお金とは言わないかもしれないが。

仕事をして得られる毎月の給料は、生活を維持するための支出で消えていくだろう。一般的な北京の中流家庭であれば、年間の支出は数十万元にもなる。だから、たとえ口座に数百万元を溜め込んでいても、やはり仕事には就いていないと厳しいということだ。

次に2つ目だが、多くの「富裕層」は、自分の子どもには安定した仕事に就いてほしいと考えている。先に言っておくが、「超富裕層」の場合は、また別の話だ。

彼らは、自分の子供にはリスクが高い事業をさせたいとは思っていないし、自分の子供は「ビジネスに向いていない」とさえ考えている。だから子供には、社会のシステムの中で仕事を見つけさせ、頼るべき仕事と、家族の資産を持たせて、それなりに豊かで安全な生活をさせる方がよいと考えているんだ。

一部の富裕層の子供たちの中には、毎日酒浸りの生活を始め、学校からもドロップアウトし、悪さだけを覚えてしまう輩も多いため、無難に就職させて躾をつけさせた方がよいのは確かだ。もちろん、富裕層たちは不動産による資産の割合が大きいため、いずれ子供たちに継がせることになるだろう。

当然のことだが、富裕層たちは、自分の子供たちが制度の中で仕事を見つけるようにうまく工面していることが多い。

最後に3つ目だが、お金持ちであることを見せびらかさない「賢い」富裕層たちは、目立たないように生活している。

上海や北京、深圳などの大都市では、多くの高級公務員や国有企業の幹部が自宅に多額の資産を隠し持ちながらも、それを他人に見せびらかすことは絶対にしない。そして現在の政策においては、自分の子供たちがコネビジネスに進出することが許されないことも多い。

だから、彼らは自分の子供たちを、ある程度良い待遇で働けれる大企業に送るのだ。この子供たちは、仕事をしに会社に行くのではなく、社会との接点を保つため、さらには実家がお金持ちであることを隠すために働いているんだ。

まあしかし、俺の様な平凡なサラリーマンには、奴らの仕事ぶりや服装、乗ってる車を見れば、奴らが富裕層出身であることはあまりにも明白なんだがな。

おわり

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