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ロックダウン解除直後の上海で「脱資本主義」を感じた数日間

私が住む上海の街は2ヶ月間に渡るロックダウンが終了したばかりで、人々は外出するという小さな自由を謳歌しています。私も久しぶりのジョギングを再開しようと、Tシャツとランニングパンツ姿で外に出たのですが、案の定、まともに走ることができません。

ロックダウン中は完全な引きこもり状態。ほぼ歩かない生活が続いたため、脚の筋力が完全に衰えていたのです。

宇宙ステーションに数ヶ月間滞在していた宇宙飛行士も地球に戻ってきた直後は多分こんな感じなのだろう、と思いながらジョギングの代わりに近所を散歩することにしました。

2ヶ月間放置された上海の街は、大袈裟に言えば「終末世界」または「朽ち果てた街」のようです。あるいは人によっては少し昔にタイムスリップしたかのような雰囲気を感じるかもしれません。

道は人も車も少なく、カフェやコンビニ、スーパーはどれも閉まっていて、人々はもはや急ぐ必要がありません。みんなゆっくりと散歩をし、犬を散歩させ、路上でおしゃべりを楽しんでいます。道端で散髪をしている人たちを何人も見かけました。私を含め上海に住む多くの人たちは、人生でこれほど長い間、屋外に出なかったことはなく、髪を伸ばしっぱなしにしたこともなかったと思います。

上海のオシャレな大手美容室チェーン「Tony老師」はこの二日間、店先の歩道で営業しているようです。髪の毛を霧吹きで軽く濡らしてカットを始め、切り終わったら最後に少し整えて終わり。美容師たちもお客さんも多くを望まず、いたってカジュアルな雰囲気。

シャンプーを大量に使う洗髪サービスもパーマも当然ありません。追加オプションの押し売りも当然なくなりました。大きい立派な鏡があるわけでもなく、美容師とは別の洗髪係が「お湯は温かいですか?痛くないですか?」と聞くわけでもない、この原始的な環境の中で、私たちが見失っていたいくつかの良いものが再発見できそうです。

おわり


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