中国メディア「華商韜略」から「アメリカは一人当たりの炭素排出量が世界標準の3倍だが、中国に炭素削減を求めている、これは経済的な陰謀?」を紹介します。

世界的な「二酸化炭素削減戦争」は本来、どの国にも関係することだが、アメリカが得意技である「ダブルスタンダード」を仕掛けてきたことで、この世界的な活動が何やら怪しいものになってきている。
中国人に二酸化炭素排出量の削減を促すために、欧米の一部の組織は鼻息荒く、中国人に食べる肉の量を減らせと要求してくる。
特に熱心なイギリスのメディアは「中国政府は排出量削減のために人民に肉の食事を減らすよう求めている」と報じたが、すぐに誤りだと指摘された。政府は人民の健康のために「肉を適度に食べるように」という「食生活指針」は発表したが、二酸化炭素の排出量削減や中国の排出量削減目標とは何の関係もないことが判明したからだ。
ヨーロッパやアメリカは、排出量を減らすために中国人に肉を食べる量を減らしてほしいと思っているが、彼らは肉を食べる権利を断固として「守っている」というのは実に皮肉なことではないか。
アメリカの気候変動問題担当大統領特使であるジョン・フォーブズ・ケリーは、排出量削減のためにアメリカ人が肉を食べる量を「減らす必要はない」と公言した。「達成しなければならないことのために、質の高い生活を諦める必要はない、それがスマートなやり方だ」と。

最も驚くべき「ダブルスタンダード」は、二酸化炭素の排出量そのものにある。
アメリカはすぐに「中国に対し排出量削減のためのより一層の努力に期待する」と言うが、実際には中国は一人当たりの排出量ではアメリカとは比較にならない。2020年、アメリカの一人当たり二酸化炭素排出量は13.5トンで、世界平均の3倍以上、中国の1.8倍だった。
累積排出量では、米国がさらに先行している。Global Carbon Initiativeによると、1750年以降、アメリカは4,100億トンの二酸化炭素を排出しているのに対し、中国は2,200億トンとアメリカの約半分しか排出していない。
さらに言うと、中国の二酸化炭素排出量は、すべて中国人のために発生していると思っているのだろうか?
清華大学の計算によると、中国の二酸化炭素排出量の約4分の1は貿易黒字によるものだ。アメリカ人が手放せない衣類、携帯電話、パソコン、さらにはウイッグのほとんどは「メイド・イン・チャイナ」であり、彼らが享受している低炭素生活は、中国の製造業の高い二酸化炭素排出量の上に成り立っている。
総排出量にしても、一人当たりの排出量にしても、あるいは無視できない中国の炭素排出量に対する責任にしても、アメリカは世界ナンバーワンの地球温暖化の「貢献者」であり、世界中で発生している大雨、洪水、残暑、ハリケーン、干ばつなどの異常気象の「主犯格」はアメリカなのである。
アメリカはどうして他国を中傷するような大胆なことができるのか?言うまでもなく、アメリカは中国をあえて公然と中傷し続けている。
典型的な例としては、昨年9月、アメリカ国務省のウェブサイトに、いわゆる「中国の環境破壊に関する事実」のリストが掲載され、その中の重要な項目として、二酸化炭素の排出量を超えた中国を非難する内容が含まれていた。
しかし実際には、気候変動に関する中国の「記録」は世界的に見ても素晴らしいものだ。2019年末までに、中国の単位GDPあたりの二酸化排出量(炭素強度)は2005年から47.9%削減され、非化石エネルギーの割合は15.3%に達し、2020年の気候行動目標を前倒しで達成した。
2000年以降、世界の新緑地の4分の1は中国によって達成された。中国は現在、世界の新エネルギー自動車の半数以上を所有しており、さらに2030年までに「ピークカーボン」を、2060年までに「カーボンニュートラル」をそれぞれ達成することを世界に対し約束している。

中国のこのような成果や行動は、いつもアメリカに無視されてきた。
中国には排出削減目標の前倒しでの達成を促し、「排出削減を促進するためのより大きな努力」を求める一方で、日本の核廃棄物の放流を支持するという、アメリカの「環境保護という名のダブルスタンダード」に沿ったものであることは、よくお分かりいただけるだろう。
おわり

最後にしっかり「落ち」も忘れていない、なかなかな良記事だな
最後にしれっと日本落としの一言が入っとるぞ