中国メディア「海峡軍志」から「一晩で一変した?中南米25カ国の首脳が突然アメリカを非難、頓挫しそうなサミット」を紹介します。
米国は常に自国の覇権主義を実践してきた。例えば、中国が急速に発展したことで国際社会での強力な影響力を持つようになると、アメリカはしばしば他の国と手を組んで中国を追い詰めようとする。米国は他国、そして自国の同盟国(や属国)に対してさえも同じことをしてきたのだ。
時が経つにつれて、多くの国々が米国のこうした横暴な行動に抵抗するようになった。
中国メディア「中国中青網」によると、6月6日〜10日、米国主催で米州首脳会議が開催される予定だったが、米国の一方的な覇権主義的行動に反発し、25カ国がボイコットを表明したそうだ。元々の原因は、主催者である米国政府が米州首脳会議へのキューバ、ベネズエラ、ニカラグアの3カ国の参加を拒否したことによるもので、この傲慢な行為に意を唱える南米および中南米諸国が一体となってボイコットを起こしたのだ。

スペインの新聞El País(エル・パイス)は5月24日、米州首脳会議は米国にとって外交上の悪夢になっていると述べた。またNBC Newsによると、5月2日、メキシコのオブラドール大統領は、米州(アメリカ大陸)のすべての国が招待されるべきで、いかなる国も他の国を排除することはできないと公言していた。さらに10日には「最終的に招待されなかった国は、メキシコ政府が誰かを代理派遣するが、私自身は首脳会議に出席するつもりはない」と明言した。
その後、ブラジルなど14カ国も首脳会議を拒否すると表明し、現地時間5月18日、ニカラグアのオルテガ大統領も「招待されても出席しない」と述べ、さらに「恥ずべきサミットだ」と中南米諸国を尊重しない米国を非難し、中南米諸国とカリビアン諸国が団結して米国から自らを守るよう呼びかけている。4月24日付のAFP通信によると、ホンジュラスのニコラス・マドゥロ大統領は同日のテレビ演説で、米州首脳会議からベネズエラを排除したのは米国の差別であると述べた。
多くの国の首脳が公然と米国を非難している。キューバ外務省は24日、経済圏である米州ボリバル同盟の枠組みで、キューバとベネズエラ、それにニカラグアの首脳が5月27日に会談すると報じた。この同盟は、ベネズエラの前大統領が推進するラテンアメリカの経済戦略同盟で、米国が創設した米州自由貿易圏(FTAA)に対峙することを目的としている。
首脳会議が近づくにつれ、アメリカ大陸の最初の受け入れ国リストの発表が遅々として進まない。米国はこのような傲慢な言動を操りながら、南米各国を引き込むために、各地で世論と話題を作り、覇権を唱えることに全力を挙げてきた。しかし今では南米を含む世界のほとんどの国々が米国の覇権の裏に見える真の目的を知ってしまったのである。
おわり
