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ニセファミコンで一世を風靡した会社「小覇王」とは?

偽ファミコン

最近自宅の断捨離を進めました。中国のフリマアプリ「閑魚(シェンユー)」で使わなくなったモノや古くなったモノを、スマホでポチポチっと売り払ったおかげで家がスッキリしました。

売れたものは、古いEOSのボデイ&レンズ、美少女フィギュア(かなり昔にタオバオで転売しようと日本で大人買いしたもの)、パイオニアのミニDJ機材、任天堂スイッチ本体とゲームなどなど。良心的な値付けをしていたせいか、どれも大体半日で買い手が見つかりました。また、少し時間がかかりましたが、グッチの靴や無名ブランドの鞄なども売ることができました。

これだけ売るとちょっとまとまった現金が入ってくるわけですから、嬉しくはなりましたが、数日経つと「やっぱりスイッチは売らなくてもよかったかな」とか「久しぶりにスト2やりたいな」とか思ってしまったわけです。

そんな時にふと、中国には「任天堂ファミコン」をスーパーコピーしたゲーム機を出している「小覇王」という会社があったことを思い出し、そのスーパーコピーファミコンが買えるのかどうか、さっそく天猫(Tmall)で調べてみました。

天猫にはなんとスイッチらしいゲーム機も!

スーパーコピーファミコン、かなりお手頃な値段ですし、結構売れているようです。レビューを見ると、子供の頃に遊んだゲームを再び楽しみたい私と同世代の大人が買っているようですね。

この「小覇王」と言う会社、ウィキペディアで調べてみると、案の定というか当然のように興味深いストーリーがありました。

プレステのようなコントローラーですね

スーパーコピーファミコンを作ったのは有名投資家の段永平

「小覇王」は社員数わずか20名、200万元の負債を抱える子会社としてスタートし、初代工場長に就任したのが段永平氏。段氏が任天堂ファミコンのコピー機を開発・販売したことで小覇王の名が中国全土に知れ渡った。

段氏はその後、小覇王の親会社と喧嘩別れし、離職後しばらくして新しい会社を立ち上げる。この会社が、国内ナンバーワンのVCD&DVDプレーヤーメーカーの「歩歩高」(ブーブーガオ)である。

中国に来たばかりの時、私はこの歩歩高の電子辞書を使っていました。中国では知らない人はいないほど有名な電子機器メーカーとなっています。

歩歩高は電子辞書の成功以降、教育向け電子機器メーカーを目指している感じです

それにしてもこの段さんの経歴を見る感じだと、半端なく優秀な方であるのはもちろん、正義感が強く、義理堅く人望が厚い人のようです。興味がありましたら、ウィキペディアで見てみてください。略歴は、浙江大学→小覇王設立→歩歩高設立→投資家になる→ネットイーズに投資、OPPOに投資、VIVOに投資→アメリカに移住してゴルフ三昧の日々、だそうです。

2019年に、中国の国営メディアが、「いわゆるジャックマー時代は存在しない。時代の中にジャックマーがいただけだ」とする記事を掲載して物議を醸し出していましたが、この段さんの経歴を見ていると、国営メディアの言いたいこともわかる気がしてきます。

おわり

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