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走行中に爆破した電動スクーターは色々グレーすぎる山寨ブランド「シュンチ・ヤマハ」製

シュンダヤマハ

大学時代、バイクにはまっていました。在学中に所有したバイクは原付も入れたらそれなりの数になりますが、年式もスタイルも排気量もまったく一貫性がありませんでした。スーパーカブ、AX-1、刀250、CB750F、CD50、DJ-1、タイカワサキLEO125など。

この車種歴を見て気づいた方は相当なバイク通に違いないですが、「ヤマハ」がありません。

たまたま選ばなかったのか、無意識のうちに避けていたのか、とにかくヤマハというブランドのバイクは優等生で洗練していて、割高なイメージがありました。

さてそんな優秀な「ヤマハ」ブランド、中国でも当然ブランド力が強かったためか、ヤマハの名前が付いた山寨(無名ブランド)が数社あるようです。

先日、杭州で走行中の電動スクーターが爆発した映像を、ニュースで見た方も多いでしょうが、今回、真実が明らかになりました。その電動自転車に積まれた電池は純正ではないリチウム電池、スクーターの製造元は、ヤマハとは無関係の迅驰雅马哈(シュンチ・ヤマハ)。

詳しく書かれた記事があったので紹介します。


杭州で走行中の電動スクーターの爆発事故の映像を見た人の多くがショックを受けたことだろう。7月19日の午後、杭州市上城区江城路にある一軒の電動スクーター専門店で警察関係者が、爆発したものと同じタイプの「シュンチ・ヤマハ」製の電動スクーターを買い取ったところ、いくつかの事実を発見した。

この電動スクーターには純正の電池がついていなかった

爆発スクーターに乗っていた負傷者から提供された車輌購入店の住所を頼りに、警察官はその専門店を発見した。

この老朽化し雑然とした店内では、主に2つのブランドの電動スクーターが売られている。この店は個人経営で、店主の名は羅という。電動スクーターの爆発事故の真相を探るために、警察官は爆発事故と同じモデルの電動スクーターを購入した。

その際「店員が純正の電池を装着していない」ことを発見した。質問を受けた店主は、「この電動スクーターにはそもそも純正電池がない」と言う。

結局、爆発事故が起きたスクーターも、この電動スクーターにも、純正の電池は装着されなかった。さらに、サードパーティ製の電池を装着させたところ、電池の上には「個人が勝手に電池を装着したり、純正以外の充電器の使用は厳禁」と明記されているのを警察官が確認した。

取扱説明書の「一般車輌情報」では、車両全体の質量、最高速度、CCC認証番号などが記載されており、つまり「適合」の電動スクーターであることがわかる。

爆発した電動スクーターにはリチウム電池が搭載されていた

調べた結果、爆発したスクーターにはリチウム電池が使われていることが判明した。

しかし、爆発した車両の残骸から回収された取扱説明書によると「この車輌は、環境にやさしい鉛蓄電池を動力源とした、シュンチ・ヤマハが開発した最新のグリーン&エコロジー移動車輌です。」と書かれていることが消防署でははっきりと確認できた。

本来ならば「鉛蓄電池」が搭載されるところを「リチウム電池」に変えたのは、結局はお客側の要望なのか、店側の都合なのかは証明されていないが、市場には「鉛蓄電池」から「リチウム電池」に変更する作業を行っている修理工場がたくさんある。

そもそもシュンチ・ヤマハとは?

企業査定サイト「企査査」によると、シュンチ・ヤマハの事業範囲は、主に電動アシスト自転車の組立・製造だ。また、同社の公式サイトには「旅を楽しくする」というビジョンが掲げられている。

全身に95%の火傷を負った嘉喜ちゃん(父と共に乗車していた娘)は苦しんでおり、ネットユーザーは憤慨している。だからこそシュンチ・ヤマハが名乗り出て、はっきりとした答えを出すべきなのだ。

しかしなぜ工場では純正の電池を搭載しなかったのか? なぜ工場の管理が厳しくないのか?

事故の責任の所在はどのように判断されたのか

弁護士によると、電気自動車自体の品質が国の基準を満たしていないために爆発事故を起こしたのであれば、電気自動車メーカーや電池メーカーが責任を負うべきであり、車輌の所有者が不適切な使用をしたために爆発事故を起こしたのであれば、所有者が責任を負うべきであるとのことだそうだ。

重傷を負った父と娘は、現在、救急治療を受けている。家族が医療費募金を公開してから、わずか半日で200万元(3200万円)もの救命金が集まり、人々が励ましのメッセージを残していることからも、地域の温かさが伝わってくる。2人はこれまでに三度の危篤状態に陥ったが、現在は比較的安定した状態にあるそうだ。

続報を待ちながら、早くこの困難な時期を乗り越えてほしいと願っている。

おわり


大人になり、社会人として働き始めて「社会って結構適当に回ってるんだな」と思ったことはないだろうか?

2020年の夏、私は父が運転する自動車の助手席に座って流れる景色を見ながら、「父はこの車の動作メカニズムをどれくらい理解して運転しているのか?」について考えていた。

昔、例えば100年前、私たちの先祖が日常的に使っていたであろう機械とも呼べない民芸品、工芸品は構造もシンプルだったし、使う方も自分たちで修理する必要があったため、メカニズムを理解しようとしていた。

ところが近年は、物事が複雑化しすぎていて、私たちは、ロジックやメカニズムをほぼ理解しないで、モノを利用している。例えば、インターネットの基本構造である「OSI参照モデル・TCP/IPプロトコル群」を理解してネット利用している人は1割もいないのではないだろうか。

大容量の「リチウム電池」がどれほど繊細で、特に安価なものは品質にバラつきがあるか理解していれば電動スクーターで「正規ブランドの純正以外」の電池なんて怖くて使えないことはすぐにわかる。

まして山寨ブランド「シュンチ・ヤマハ」の電動スクーターに「山寨リチウム電池」の組み合わせなど論外だろう。

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