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宇宙で発電を行い重慶にマイクロ波で送電するプロジェクトがスタート(日本では京大篠崎教授が実験中)

宇宙発電

中国メディア「老張愛聊科普事」から「宇宙発電のための建設が重慶で開始される、人々の発電や電気の送り方に対する認識が一新される」を紹介します。


発電方法において私たちは水力発電、火力発電、原子力発電など、古来の方法で、地上で発電を行なってきたし、送電方法においても、道路を歩いていると、人々の家庭に電気を送るための電線が付いた鉄柱をよく目にする。

今進められている1つの新しい研究が、この発電・送電に対する認識を変えるかもしれない。科学者たちは、宇宙に設備を打ち上げ、宇宙空間で発電することを考えている。

人類が宇宙到達の技術を習得して久しい今でも、宇宙に発電所を建設するなんてことは、まるで人類の夢物語のように聞こえるかもしれない。

中国の宇宙発電所の実験基地は重慶にあり、まもなく、このプロジェクトの研究開発が始まろうとしている。宇宙で発電するメリットは何か?なぜ宇宙まで飛んでいって発電所を作らなければならないのか?宇宙では水や風が使えないがどうやって発電させるのか?

まず宇宙での発電は太陽エネルギーに頼ることになる。地球上にも十分な太陽エネルギーが到達しているが、なぜ宇宙にまで飛んで行って作らなければならないのだろうか。

宇宙空間には大気が存在しないため、太陽エネルギーの強度は地球よりもはるかに大きく、受ける放射線も長いことがわかっている。

地球上では自転により、どの地域であっても昼と夜が交互にやってくるが、それが宇宙空間であれば、まったく違ったものになる。

中国が研究している衛星は、太陽の周りを回転しながら、同時に太陽エネルギーを吸収して発電することができ、1年365日、稼働し続けることができるものだ。

中国の著名な科学者である楊世忠氏によると、宇宙に発電所を作るというアイデアは、1968年にアメリカの科学者であるピーター・グレイザー博士が、太陽からのエネルギーについて発表したものだという。

このアイデアは当時、人類にとって夢物語だったが、今日ではこの技術は可能であるだけでなく、人類に大きな利益をもたらすことがわかっている。

1970年、このアイデアを出したグレイザー博士は、実現に向けて努力を重ね、彼の説明を受けたアメリカ政府も彼のプロジェクトに可能性を見出したが、その後、アメリカ国内の政治体制の変化により延期され、以降、実現には至っていない。

グレイザー博士は、実験を行うための十分な資金を持っていなかったため、科学的な進歩は以前に比べてはるかに小さくなっていた。彼は、宇宙発電所の効率的な建設の可能性を理論的に分析することしかできずにいた。実際に着手することは宇宙空間に到達するよりも困難であるように考えられていたからだ。

2019年に中国の科学者がこのアイデアを実行に移すべきだと提案した。海外の新聞では、中国がこのプロジェクトを他国に先駆けて実行し、2025年に宇宙発電所を建設していれば、その頃には宇宙開発における中国の地位は世界トップとなっているだろう報じた。

中国メディア、重慶日報によると、中国は、宇宙空間に宇宙発電所を建設するための多額の資産を投じ、この偉大な人類のプロジェクトを一刻も早く完成させるために、特別な研究チームが設置されているそうだ。

衛星と地球の距離をケーブルで送電するには長すぎるため、研究者たちは、研究と議論を重ねた結果、マイクロ波で地球に送電するプランを立てている。

これは、宇宙から電気を送るという問題を解決するための最良の方法だ。マイクロ波のエネルギーを電気に変換するために、大気中を通過する際のマイクロ波の損失を評価した結果、2%ほどの損失に抑えて地球に送電できるそうだ。

人類による地球の乱開発により、地球上の多くの資源が枯渇の危機に直面している。宇宙送電は、間違いなく環境に優しく安全な方法であり、人類がこの分野で切磋琢磨し、将来的にはより良い方法を見つけ出し、人類社会全体の利益になることを期待している。

おわり

京都大学の篠原真毅教授がほぼ同じ内容の研究を2017年以前から始めていますが、法規制が厳しい日本では研究もなかなか容易ではないと語っています。日本の上空は米軍の管轄下であるため、宇宙空間に到達する前に何がしかの規制にひっかかりそうである。くわしくはここをクリックしてください。


アシスタント

パイセン、これ日本の方が早くから研究してますね

ADKD編集長

闭嘴シャラーップ

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