中国メディア「文匯報」から「水素燃料自動車オーナーに朗報、これまで200トンの水素供給、上海の2つ石油・水素ステーションで水素充填が可能」を紹介します。
文匯報の記者の取材によると、8月3日、「上海石油安智」と「西上海発展」の2つの石油・水素ステーションでのこれまでの水素充填量の合計が208トンに達し、車両合計台数が4万台に達した。
水素燃料技術は「二酸化炭素排出のピークアウト」および「カーボンニュートラル」を実現するための重要な技術の1つである。嘉定水素港の集積・流通機能を頼りに、シノペック上海石油が中心となって2019年11月に上海市嘉定区に2つの石油・水素ステーションを建設し、さらに2020年6月に石油・水素の充填ライセンスを取得した後、試運転を開始した。
同年12月には「上海石油安智」の石油・水素ステーションの1日の水素充填量が最高で1,000キログラムを超え、現在、中国で最も高い1日の水素充填量となり、1日の充填車両台数は約100台ほど。
この2つのステーションは、主に都市間物流会社の水素燃料電池トラックを対象としている。車両の水素貯蔵圧力は35Mpa、1台あたりの貯蔵量は約9kg、航続距離は250~300kmで、上海およびその周辺地域の中近距離輸送に対応する。現在、上海では約300〜400台の水素燃料電池搭載の物流車両が稼働しており、そのうち約60%がこの2つの水素充填所で水素を充填している。

水素の供給源は、主に上海化学工業区にある「上海SECCO」のエチレン副生水素を使用しており、パートナー企業である「浦江ガス」が精製・加圧し、外部高圧気体水素供給モードを用いて長尺チューブトレーラーで水素充填ステーションに配送している。システムの厳格な品質管理と保管管理、およびステーションの最先端の水素充填技術により、水素充填の品質が保証され、現場での安全性を確保する。
2020年9月の発表によると、中国は2030年に二酸化炭素排出量のピークアウト、2060年にカーボンニュートラルを達成する目標を立てたが、上海市は国の目標より5年早い2025年のピークアウト達成を目指している。

上海虹橋航空経済実証区の建設に伴い、多くの物流用大型トラック、衛生車両、バスの実証路線、高級自動車などが次々と水素燃料電池の使用に切り替わっている。3つ目となる清威石油・水素ステーションは年内に完成する予定で、1日の充填量は1,000kg、35Mpa/70Mpaの水素自動車の充填にも対応できるように設計されているそうだ。
今後、シノペック上海石油は、水素充填事業の市場への展開を進めることで、水素エネルギー開発の初期段階と試験運用を通して経験を積み、石油・水素ステーションの建設と市場拡大のための複製・拡張可能なモデルを形成し、「石油・ガス・水素・電気そしてサービスの提供」の総合エネルギーサプライヤーへの転換とアップグレードを加速させる予定だ。すべては上海の青い空、緑の大地、澄んだ水のために。
おわり

電気と水素の共存でいいじゃないか。WindowsとMACみたいなもんだ。
中国は電気自動車一択だと思っていました!